ブログ BLOG

インビザライン矯正中の食べ歩きで注意すべきポイントを紹介


インビザライン矯正は、1日のうち食事と歯磨き以外の時間は基本的にマウスピースを装着しておく必要があります。では、食べ歩きをしたい場合どうしたらよいのでしょうか。短時間のうちに何度も着脱を繰り返すわけにはいきませんよね。

この記事では、インビザライン矯正中の食べ歩きで注意すべき点について解説します。気をつけたい食べ物や持っておくと便利な持ち物なども紹介しているので、食べ歩きの予定を控えている方はぜひ参考にしてください。

インビザライン矯正中の食べ歩きで注意すべきこと

インビザライン矯正中も食べ歩きをすることはできます。ただし、以下の点に注意しましょう。

マウスピースは必ず外す

食べ歩きをする際は、必ずマウスピースを外してください。マウスピースをつけたまま飲食すると、マウスピースの着色や変形、破損につながる恐れがあります。また、食べかすがマウスピースに溜まり虫歯や歯周病の原因にもなります。食べ歩きはマウスピースを外してから楽しみましょう。

食後は口内の清潔を保つ

食べ歩き後は、マウスピースをそのままつけるのではなく、まず食べかすを落としましょう。歯磨きをするのが理想ですが、出先で歯磨きが難しい場合は、水で口をゆすぐだけでもOKです。後で時間がある時に歯を磨いてください。何もせずそのままマウスピースをつけると、虫歯や歯周病の原因となります。

食後のつけ忘れ・紛失に注意

食べ歩きが一通り終わり、歯を磨いたら、すみやかにマウスピースをつけてください。数時間にわたって楽しむうちに、マウスピースの装着を忘れてしまうこともあるでしょう。しかし、装着を怠ると歯の動きが止まってしまいます。インビザライン矯正は長時間着用するほど効果的に歯を動かしますので、忘れそうになったらアラームを設定するなどして、着用を忘れないようにすることが大切です。

また、マウスピースを外す際、専用ケースにしまう癖をつけておかないと紛失のリスクを高めます。必ずケースを持ち歩き、外したらケースに入れて保管するようにしましょう。

マウスピースの着用時間を守る

インビザライン矯正では、「20時間以上」という装着時間が推奨されています。食べ歩きの際には、この時間を守れるように配慮しましょう。食事後は、忘れずにマウスピースを再装着してください。

特に、新しいマウスピースには、できるだけ長時間装着し続けられるように調整しましょう。マウスピースを新しく交換した直後の3日間は、装着時間が短くなりがちな予定は避けることが望ましいです。イベント前には、以前のマウスピースの装着期間を伸ばすなど、必要に応じて担当医に相談しましょう。

インビザライン矯正中の食べ歩きで避けるべき食べ物


インビザライン矯正中でも、マウスピースを外せば基本的に食事の制限はありません。しかし、以下のような食べ物は矯正に影響が出る可能性があるため、避けるようにしてください。

硬い食べ物

インビザライン矯正中は、できるだけ硬い食べ物は避けましょう。歯が動いていることで敏感な状態になっているためです。もし食べたい時は、小さくカットしたり割ったりして刺激を少なくする工夫をしましょう。

(例)

  • おせんべい
  • りんご飴
  • 硬い肉

歯にくっつきやすい食べ物

粘着性の高い食品もなるべく避けた方が良いでしょう。粘着性のある食べ物は歯に付着しやすく、取り除くのが困難になるためです。また、食べ物が歯の表面に残ると、虫歯や歯周病を引き起こすリスクが高まります。

(例)

  • ガムやキャラメル
  • お餅、だんご
  • ドライフルーツ

粘着性の食品を食べる場合は、食後の口内のケアを徹底することが重要です。

歯に挟まりやすい食べ物

インビザライン矯正中は、歯が移動中のため隙間が多くあります。これらの隙間に食べ物が挟まると、隣接する歯に圧力がかかり痛みを引き起こしたり、虫歯や歯周病のリスクを高めることになります。食べ歩きなどの外食時には歯磨きをすぐに行えない状況も多く、挟まりやすい食品は極力避けることが無難です。食べ物が歯に挟まらないように細かく切って食べる、挟まった場合は水で洗い流す、フロスや歯間ブラシ、つまようじを使って除去するなどの対策を取りましょう。


(例)

  • とうもろこし
  • えのき
  • 水菜やネギ
  • 肉の繊維

色の濃い食べ物・飲み物

色が濃い食べ物・飲み物にも注意が必要です。「マウスピースを外していれば問題ないのでは?」と思うかもしれませんが、歯についた色素がマウスピースにうつって黄ばんでしまいます。

特に食べ歩きでは丁寧に歯を磨けずにマウスピースを再装着する場面もあるので、着色リスクが高まります。色の濃いものを食べる際は、マウスピース装着前にしっかりと歯を磨きましょう。


(例)

  • カレーパン
  • コーヒー
  • かき氷のシロップ

マウスピースをつけたまま飲み物を飲んでもいい?


ここまで、食事の際はマウスピースを外すことをお伝えしてきました。

では、飲み物はどうでしょうか。結論、マウスピースをつけた状態で飲める飲み物は、基本「水」のみです。それ以外の飲み物を飲む際は、食事同様マウスピースを外します。

仮にマウスピースをつけた状態で以下のような飲み物を飲んだ場合、それぞれ異なるリスクが存在します。


  • 熱い飲み物:マウスピースの変形の原因に
  • 甘い飲み物:虫歯や歯周病の原因に
  • 色の濃い飲み物:マウスピースの着色の原因に

食べ歩きの時はもともとマウスピースを外していると思いますが、飲み物に関しては「少しぐらい」と気が緩みがちなので、日常から注意しましょう。

インビザライン矯正中の食べ歩きをする際の持ち物

食べ歩きなどの外出時、持っておくと便利な物をご紹介します。

歯磨きセット

歯磨きセットは必需品です。前述したように、矯正中は歯が動いている途中で隙間が多く、食べ物が挟まりやすくなっています。マウスピースの装着前に清潔な状態を保てるよう、普段から持ち歩くようにしましょう。

マウスピースケース

歯磨きセット同様、マウスピースの着脱をするような外出時は専用ケースも一緒に持っていくようにしましょう。「少しの間ポケットに入れていたらなくした」「ティッシュにくるんでおいたらゴミと一緒に捨ててしまった」といったことはインビザライン矯正のあるあるトラブルです。マウスピースを外したら必ず専用のケースにしまうことを習慣化しておけば、紛失を未然に防げます。

ティッシュやハンカチ

水でゆすいだマウスピースの水気をとるために、清潔なティッシュやハンカチを常備しておくことをおすすめします。

ウェットティッシュ

ウェットティッシュも持っておくと便利です。マウスピースを外す際、近くに手洗い場がなく水洗いができない場合などに役立ちます。

ミネラルウォーター

マウスピースをしたまま飲めるだけでなく、手洗い場がない場合に口やマウスピースをゆすぐのにも使えるため、あると便利です。

まとめ

インビザライン矯正中の食事は、注意すべきことが多くあります。今回は食べ歩きにフォーカスしていましたが、食事の際のルールとしてはどの場面でも同じです。食事前にはマウスピースを必ず外し、そして食事が終わったら忘れずに装着しましょう。

インビザライン矯正は良くも悪くも自由度が高い治療方法です。自分がどれだけルールを守れるかが成功のカギを握っています。ぜひ今回ご紹介した注意点を念頭に置いて、食べ歩きを楽しんでください。