歯列矯正を考え始めてマウスピース矯正について調べている人であれば、「インビザライン」という文字をみたことがあると思います。
「インビザラインって一体何?」
「マウスピース矯正と何が違うの?」
今回はこうした疑問にお答えするために、マウスピース矯正とインビザラインの違いについて解説していきます。
マウスピース矯正の選び方についても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
マウスピース矯正とは
マウスピース矯正とは、透明なプラスチック製のマウスピースを使用して歯を順番に動かし、歯並びを矯正する方法です。
透明なマウスピースは目立ちにくいため、矯正中でも自然な外見を保てます。
また、取り外し可能なため、食事や歯磨き時には外せるので、日常生活に影響が少ないです。
一般的に、金属のブラケットを使用する従来のワイヤー矯正よりも痛みが少ないと言われています。
マウスピースには海外製のものから国内製造のものまでさまざまなブランドがあり、治療期間や費用に違いがあります。
(ブランド例)
- インビザライン
- キレイライン
- アソアライナー
- クリアコレクト
- oh my teeth
- スマイルトゥルー
インビザラインとは
インビザラインは、マウスピース矯正の中でも特に高い精度と技術で知られている、世界シェアNo.1のブランドです。
インビザラインは、3Dコンピューター技術を使用して、患者の歯の動きを予測し、最適なマウスピースを作成できます。治療計画は専門の医師と連携して作成されるため、安全性と効果が期待できるのも人気の理由です。
インビザラインは国際的にも多くの実績があり、信頼性が高いことから、多くの歯科医院で採用されています。
インビザラインと他のマウスピース矯正の違い
インビザラインはマウスピース矯正の一種で、その中でも人気のブランドであることがわかりました。
では、他のマウスピース矯正とインビザラインは具体的にどのような違いがあるのでしょうか?
1.対応症例の違い
インビザラインは、難易度の高い症例にも対応が可能で、一般的なマウスピース矯正よりも幅広い症例に適用されます。
一般的なマウスピース矯正は、前歯のみの部分矯正など比較的軽度な症例に向いているものが多いです。代表的な例は以下です。
- 前歯1〜2本のズレ
- すきっ歯
- 前歯の出っ歯
一方で、インビザラインは独自の技術と経験を活用して、抜歯をともなう複雑な歯並びや噛み合わせの問題にも対応できます。
2.治療期間の違い
マウスピース矯正は治す範囲が広かったり、求める精度が高ければ治療期間は長くなりますが、インビザラインで全体矯正をした場合、治療期間の平均は2〜3年、部分矯正の場合は1年未満が多いです。
一方、他のマウスピース矯正もブランドによって異なりますが、軽度の歯並びであれば最短3ヶ月と謳っているところもあります。
矯正の治療期間は歯並びの状態によって個人差があるので、あくまでも目安としてとらえておきましょう。
3.価格の違い
価格はブランドや治療範囲によって異なりますが、一般的に他のマウスピース矯正に比べるとインビザラインのほうがやや高額になることが多いです。
インビザラインの平均費用は、部分矯正で30万円~、全体矯正で70万円~です。
一方で他のマウスピース矯正の場合、ブランドと症例によっては10万円台でできるところもあります。
ただし、他のマウスピース矯正は安価にできる分、症例範囲が狭かったり追加料金がかかったりといったデメリットも存在するので、価格以外の面も確認してブランド選択することをおすすめします。
4.治療の進め方と通院頻度の違い
インビザラインはマウスピースを作るために歯型を採取し、すべてのマウスピースが手元にある状態で治療がスタートします。1~2ヶ月に1回の頻度で通院し、不具合がないかの確認やアタッチメントの調整などをおこないます。
他のマウスピース矯正もインビザラインと同様のペースで通院するのが一般的です。ただし、ブランドによっては、通院の都度歯型を取り次のマウスピースを作成していく必要があります。
また、最近では通院が不要のサービスもあります。遠方から通う方や忙しい方にとっては大きなメリットですが、歯科医師による口腔内のチェックができない分虫歯や歯周病のリスクも上がるため、定期的な歯科検診は受けるようにしましょう。
インビザラインと他のマウスピース矯正、どちらを選ぶべき?
インビザラインと他のマウスピース矯正、それぞれメリットとデメリットが存在します。
ご自身のニーズと照らし合わせて、最適なブランドを選びましょう。
1.インビザラインがおすすめな人
以下のような人は、インビザラインがおすすめです。
- 実績のあるブランドを使用したい
- 奥歯を含む全体矯正が必要
- 精度が高い治療がしたい
2.他のマウスピース矯正がおすすめな人
以下の項目に当てはまる人は、他のマウスピース矯正も検討してみるのも良いでしょう。
- 歯並びのガタつきが軽度
- 費用をなるべく抑えたい
- 国内製品を使いたい
- 通院頻度をなるべく減らしたい
もちろん、他のマウスピースブランドすべてが上記に当てはまるわけではありません。インビザライン同様、全体矯正に対応しているものや通院が必要なブランドもあります。ブランドによって特徴はさまざまなので、気になる項目ごとに比較してみてください。
まとめ
マウスピース矯正は透明なプラスチック製のマウスピースを使用する矯正方法で、インビザライン矯正は特に高い技術と実績を持つブランドです。
マウスピース矯正はインビザライン以外にも多くの種類があります。選択する際には、矯正の目的や予算、期間などを考慮して最適な方法を選びましょう。
当院のマウスピース矯正は、インビザラインを採用しています。
多数の治療実績がありますので、マウスピース矯正を検討中の方はお気軽にご相談ください。