
「20代で矯正する際の具体的なデメリットを把握したい」
「周囲に気付かれずに自然に歯並びを整え、自己肯定感や自信を高めたい」
20代で矯正を始める方のなかには、上記のようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
20代で矯正する特有のデメリットはありません。ただし、自由診療の矯正は、費用が高額であったり、虫歯や歯周病になりやすかったりなどのデメリットがあります。この記事では、20代の方が矯正する際に気になる、費用やメリット・デメリットを解説します。
矯正で費用を抑える方法や矯正で後悔しないためのポイントもご紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1.20代の矯正で考えられるデメリット・後悔しやすいポイント

20代の矯正で考えられるデメリット・後悔しやすいポイントは、以下の6つです。
- 治療中の痛みや違和感がある
- 装置の見た目が気になる
- 虫歯や歯周病になりやすい
- 費用が高額になる
- 抜歯が必要になることがある
- 歯肉退縮や歯根吸収のリスクがある
1つずつ解説します。
1-1.治療中の痛みや違和感がある
20代の方をはじめとする多くの方は、矯正治療によって歯が動く過程で痛みや締め付けられるような違和感が生じます。とくに矯正装置を調整したり、新しいマウスピースに交換したりしたあとの数日間は、食事の際に痛みを感じやすいです。
ワイヤーが頬の内側に当たって口内炎ができる場合もあり、不快感が治療へのストレスになる場合もあります。
1-2.装置の見た目が気になる
矯正装置の見た目が気になってしまうのも、20代の方が直面しやすいデメリットです。金属のワイヤー矯正の場合、仕事でのプレゼンや接客、プライベートの写真撮影などの場面で矯正器具が目立つ場合があります。
透明なマウスピース矯正の場合も、アタッチメントの補助装置が付くと、完全に目立たないわけではありません。20代の多感な時期では、矯正中の見た目に抵抗を持つ方も少なくありません。
1-3.虫歯や歯周病になりやすい
矯正装置が付くと歯磨きが困難になり、磨き残しが増えやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まりやすくなります。とくにワイヤー矯正は装置の周りに汚れが溜まりやすいため、普段以上に丁寧なセルフケアが求められます。
矯正中に適切な口腔ケアを怠ると、歯並びはきれいになっても、虫歯や歯周病によって、歯そのものの健康を損なうリスクがあるため注意しましょう。
1-4.費用が高額になる
歯列矯正は基本的に自由診療であり、治療費が高額になる点もデメリットです。20代の矯正では、治療法や歯並びの状態によって、総額で数十万〜100万円以上かかる場合があります。
矯正ではまとまった費用が必要になるため、治療を始める前にはデンタルローンの利用も視野に入れ、無理のない支払い計画を立てましょう。
1-5.抜歯が必要になることがある
歯をきれいに並べるスペースが顎に足りない場合、抜歯が必要になる場合があります。とくにガタつきが大きかったり、口元の突出感を改善したりする際には、抜歯が選択されるケースが多いです。
健康な歯を失う抵抗感や、抜歯後の痛みや腫れといった身体的な負担が生じるのも、矯正のデメリットです。
関連記事:小臼歯を抜かない矯正は可能?非抜歯矯正のメリットとデメリット
1-6.歯肉退縮や歯根吸収のリスクがある
歯を動かす過程で、歯茎が下がる歯肉退縮や、歯の根が短くなる歯根吸収といったリスクもゼロではありません。歯肉退縮や歯根吸収は歯の寿命に影響をおよぼすおそれがあります。
とくに20代後半以降は歯茎の状態も変化しやすいため、治療開始前に歯科医師から詳しい説明を受け、矯正のリスクを理解しておくことが大切です。
2.20代で矯正を始めるメリット
20代で矯正を始めるメリットは、以下の6つです。
- 歯の移動がスムーズで治療計画を立てやすい
- 就職や結婚などライフイベントに自信を持って臨める
- 虫歯や歯周病を予防し将来の歯の健康を守れる
- 自己管理能力が高く治療が計画通りに進みやすい
- デンタルローンを利用して計画的に費用を準備できる
- 顎関節症や体の不調につながるリスクを早期に軽減できる
それぞれ解説します。
2-1.歯の移動がスムーズで治療計画を立てやすい
20代は骨の代謝が活発で歯周組織も若く健康なため、歯の移動がスムーズに進みやすいのが矯正でのメリットです。また、子どもの矯正と違って顎の成長が完了しているため、治療のゴールを正確に予測でき、計画通りに治療を進められます。
歯が動きやすく、かつ治療計画も安定している20代は、矯正治療に最適な時期といえます。
2-2.就職や結婚などライフイベントに自信を持って臨める
20代の矯正で歯並びのコンプレックスを解消すると、人前での笑顔に自信が持てるようになります。
20代は、就職活動や結婚式、キャリアのスタートなど、人生の重要なイベントが続く時期です。矯正によって手に入れた美しい口元は、第一印象を良くし、その後の人生をより前向きな気持ちでスタートできます。
2-3.虫歯や歯周病を予防し将来の歯の健康を守れる
20代で歯並びを整えると、今後の長い人生において、虫歯や歯周病のリスクを減らせます。歯並びが整うと歯磨きがしやすくなり、汚れが溜まりにくくなるのが理由です。
20代での矯正は、将来ご自身の歯を1本でも多く残すための、効果的な予防歯科といえます
2-4.自己管理能力が高く治療が計画通りに進みやすい
20代は、マウスピースの装着時間を守ったり、丁寧な歯磨きを継続したりといった自己管理能力が高く、矯正治療を始めるのに適しているといえます。矯正治療の重要性を理解し、ご自身の意思で矯正を始める方がほとんどなためです。
患者さん自身の高いモチベーションと治療への協力は、治療を計画通りにスムーズに進め、満足度の高い結果を得るための大切な要因です。
2-5.デンタルローンを利用して計画的に費用を準備できる
経済的に自立し始める20代は、デンタルローンや分割払いを利用して、ご自身の収入をもとに費用を準備できるのもメリットです。学生時代には困難だった高額な治療費も、月々の支払いに分散させると、無理なく支払える場合があります。
20代で始める矯正では、金銭的な見通しを立てやすく、ご自身のタイミングで治療開始の決断ができるのがメリットです。
2-6.顎関節症や体の不調につながるリスクを早期に軽減できる
20代のうちに噛み合わせを整えると、将来的な顎関節症や、それにともなう頭痛・肩こりといった体の不調のリスクを早期に軽減できます。
悪い噛み合わせを放置すると、長年にわたって顎の関節や周りの筋肉に負担が蓄積するおそれがあります。
20代の若いうちに対処しておくと、将来の深刻なトラブルを未然に防ぐのに効果的です。
3.20代の矯正で選べる治療法の種類
20代の矯正で選べる治療法の種類は、以下の4つです。
- 表側矯正(ワイヤー矯正)
- 裏側矯正(ワイヤー矯正)
- ハーフリンガル矯正(ワイヤー矯正)
- マウスピース矯正
1つずつ解説します。
3-1.表側矯正(ワイヤー矯正)
表側矯正は、歯の表面にブラケットとワイヤーを装着して歯を動かす治療法です。幅広い症例に対応できる多くの実績があり、比較的費用を抑えられるのがメリットです。
ただし、金属の矯正器具が目立つのがデメリットなため、接客業の方や見た目を気にされる方は、慎重に検討しましょう。
3-2.裏側矯正(ワイヤー矯正)
裏側矯正は、歯の裏側に装置を取り付けるため、周囲に気づかれずに治療を進められるのがメリットの治療法です。
見た目を重視する20代の方に人気がありますが、費用は比較的高額な傾向があります。
裏側矯正は、矯正器具が舌に触れるため、慣れるまで発音しにくいと感じる方も少なくありません。
3-3.ハーフリンガル矯正(ワイヤー矯正)
ハーフリンガル矯正は、目立つ上の歯は裏側、下の歯は表側に装置を付ける、見た目と費用のバランスが取れた治療法です。笑ったときに見えやすい上の歯だけを裏側矯正にすることで、矯正中の審美性を保つことができます。
また、ハーフリンガル矯正は、すべてを裏側矯正にするよりも費用を抑えられるのもメリットです。
3-4.マウスピース矯正
マウスピース矯正は、透明なマウスピースを定期的に交換しながら、少しずつ歯を動かしていく治療法です。矯正器具が目立たないうえ、食事や歯磨きの際には外せるため、日常生活への影響が少ないのが魅力といえます。
ただし、1日20時間以上の装着をご自身で管理する必要があり、患者さんの協力が治療結果を左右する治療法です。
関連記事:マウスピース矯正ができない人の特徴5選!他の対応策も紹介
関連記事:マウスピース矯正とインビザラインは何が違う?わかりやすく解説
4.20代の矯正にかかる費用・期間の目安
20代の矯正治療では、選ぶ治療法によって費用が異なります。
- 表側矯正:約70万〜100万円
- 裏側矯正:約100万〜150万円
- マウスピース矯正:約80万〜120万円
- ハーフリンガル矯正:表側矯正と裏側矯正の中間くらいの費用
費用は歯科医院によって異なるため、詳細は各歯科医院にお問い合わせください。
また、一般的に20代で矯正を始めた場合、軽度〜中等度の歯並びなら1年半〜2年程度、重度の場合は2〜3年ほどの治療期間がかかる場合があります。治療法や歯並びの状態によって期間が変わるため、初診で精密検査を受け、歯科医師に計画を立ててもらいましょう。
5.20代の矯正で費用を抑える方法

20代の矯正で費用を抑える方法は、以下の5つです。
- 医療費控除の制度を活用する
- デンタルローンや院内分割払いを利用する
- 部分矯正が適用できるか相談する
- 比較的費用が安い矯正装置を選ぶ
- 複数のクリニックでカウンセリングを受けて比較検討する
それぞれ解説します。
5-1.医療費控除の制度を活用する
20代で矯正費用を抑えるには、確定申告で医療費控除を申請し、納めた税金の一部の還付を受けるのが有効な方法です。医療費控除は年間の医療費が10万円を超えた場合に利用できる国の制度で、治療費そのものが安くなるわけではありませんが、実質的な負担を軽くできます。
領収書はきちんと保管しておき、医療費控除の申請で矯正費用を抑えましょう。
5-2.デンタルローンや院内分割払いを利用する
1回にまとまった費用を用意するのが困難な場合、デンタルローンやクリニック独自の分割払い制度を利用すると、月々の負担を抑えられます。デンタルローンは比較的低い金利で無理のない返済計画を立てやすく、多くの歯科医院で提携しています。
高額な初期費用を理由に治療を諦める前に、デンタルローンや分割払いを検討するのがおすすめです。
5-3.部分矯正が適用できるか相談する
もしお悩みが前歯のガタつきといった限定的な箇所の場合、奥歯を動かさない部分矯正が可能か歯科医師に相談してみましょう。部分矯正は、歯列全体を動かす全体矯正に比べて、治療期間が短く、費用も抑えられます。
ただし、噛み合わせの改善はできず適応症例が限られるため、まずは歯科医師による正確な診断が必要です。診断の結果、部分矯正が適応の場合、費用を抑えて歯並びを整えられます。
5-4.比較的費用が安い矯正装置を選ぶ
矯正装置の種類によっても費用は異なり、比較的安い装置を選ぶとで総額を抑えられます。たとえば、審美性に優れた裏側矯正やマウスピース矯正に比べ、表側のワイヤー矯正は費用が比較的安いです。
見た目と費用のどちらを優先したいか、ご自身の価値観に合わせて歯科医師と相談しましょう。
5-5.複数のクリニックでカウンセリングを受けて比較検討する
20代の方で矯正費用を抑えたい方は、複数のクリニックでカウンセリングと見積もりを受け、比較検討するのがおすすめです。矯正治療は自由診療のため、同じような治療内容でも費用はクリニックによって異なります。
矯正費用を抑えたい20代の方で歯科医院を選ぶ際は、費用だけでなく、医師の実績や治療計画、保証内容なども含めて総合的に判断しましょう。
6.20代の矯正で後悔しないためのポイント
20代の矯正で後悔しないためのポイントは、以下の5つです。
- 信頼できる歯科医師・クリニックを慎重に選ぶ
- 治療計画や費用について十分に納得してから契約する
- 自分のライフスタイルに合った矯正装置を相談する
- 治療中の自己管理の重要性を理解する
- 治療後の保定装置(リテーナー)の使用を徹底する
1つずつ解説します。
6-1.信頼できる歯科医師・クリニックを慎重に選ぶ
20代で矯正治療に後悔しないためには、経験豊富で実績のある歯科医師の選択が重要です。矯正は専門性の高い分野のため、認定医の資格を持つ医師かどうかが1つの判断基準になります。
また、カウンセリングでの相性や、ご自身と似た症例の実績が豊富かなども確認しましょう。信頼できるクリニックを見つけるのが、矯正治療で後悔を防ぐポイントです。
6-2.治療計画や費用について十分に納得してから契約する
20代の方で矯正治療に後悔しないためには、治療期間や費用、抜歯の有無といった治療計画の全体像を、契約前にしっかり理解し納得するのが大切です。とくに費用は、毎月の調整料や保定装置の費用まで含んだ総額を提示してくれるトータルフィー制度の医院が安心です。
矯正治療に対する疑問が少しでもある場合、歯科医師に遠慮なく質問し、不安をすべて解消したうえで治療を始めましょう。
6-3.自分のライフスタイルに合った矯正装置を相談する
20代の矯正で後悔やストレスを避けるには、ご自身のライフスタイルに合った装置を選ぶのがポイントです。たとえば、接客業で見た目が気になる場合、目立ちにくい裏側矯正やマウスピース矯正が選択肢になります。
ご自身の価値観と予算を歯科医師に伝え、それぞれの装置のメリット・デメリットを比較検討して決めるのが大切です。
関連記事:インビザラインとワイヤー矯正、どっちがいい?おすすめの人の特徴を紹介
6-4.治療中の自己管理の重要性を理解する
矯正治療は、通院だけでなく、日々の自己管理が治療結果につながるのを理解しておきましょう。とくにマウスピース矯正では、指示された装着時間を守らないと歯が計画通りに動きません。
また、どの矯正器具でも丁寧な歯磨きを怠ると虫歯になるリスクがあります。歯科医師任せにせず、ご自身の協力が不可欠であると心得るのが大切です。
6-5.治療後の保定装置(リテーナー)の使用を徹底する
きれいになった歯並びを長期間維持するためには、治療が完了したあとの保定装置(リテーナー)の装着が欠かせません。動かした直後の歯はもとの位置に戻ろうとする後戻りの性質があります。
歯科医師に指示された期間リテーナーを装着しないと、時間と費用をかけた矯正治療が無駄になる場合があります。矯正治療が終わったからと油断せず、徹底したリテーナーの装着を心がけましょう。
関連記事:マウスピース矯正(インビザライン)は後戻りしやすい?誤解されている理由と予防法を解説
7.まとめ
20代の矯正治療には、費用や期間、痛みといったデメリットがありますが、これらは適切な対策と心構えで乗り越えられます。20代は歯が動きやすく、治療へのモチベーションも高いため、矯正に適した時期です。
20代から始める矯正のデメリットを正しく理解し、信頼できる歯科医師と相談しながら治療を進めましょう。
当院では、歯並びに関するご相談は無料で受け付けております。症例実績が豊富なため、矯正治療でお悩みの方はお気軽にご相談ください。