「ワイヤー矯正装置を取り外しできるケースやタイミングは?」「ワイヤー矯正装置の取り外しにかかる費用や期間が知りたい」と思っていませんか? 結婚式や卒業式、入学式などの特別な予定を控えており、一時的に矯正装置を取り外したいとお悩みがあるのではないでしょうか。結論ワイヤー矯正装置は、一時的な取り外しが可能です。 この記事では、「ワイヤー矯正装置を一時的に取り外す際の注意点や流れ」を紹介します。 記事の後半では、装置を一時的に取り外しできるケースや取り外しにかかる費用・期間まで紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1.ワイヤー矯正装置は一時的に取り外し可能
ワイヤー矯正装置は、費用はかかりますが一時的に取り外し可能です。ただし、ワイヤー矯正装置を取り外す際は、後戻り防止用マウスピースを装着する必要があるため、事前に歯科医師との相談が必要となります。 以下の記事では、マウスピース矯正ができない人の特徴についても詳しく紹介しているため、あわせてご覧ください。 関連記事:マウスピース矯正ができない人の特徴5選!他の対応策も紹介
2.一時的にワイヤー矯正の装置を取り外しできるケース
一時的にワイヤー矯正の装置を取り外しできるケースは、以下のとおりです。
- 結婚式
- 成人式
- 入学式
- 卒業式
- 旅行
- 催し物
予定の直前にワイヤー矯正を外し、予定が終わり次第つけ直しにクリニックに行くことで、矯正期間への影響を最小限にできます。
3.ワイヤー矯正装置を一時的に取り外す場合の5つの注意点
ワイヤー矯正装置を一時的に取り外す場合の注意点は、以下の5つです。 それぞれ解説します。
3-1.早めに医師へ相談する
ワイヤー矯正装置を一時的に取り外す際は、できるだけ早めに歯科医師への相談が重要です。外す予定があるイベントに応じて、適切なタイミングを考慮する必要があります。
また、取り外しに必要な準備やマウスピース作成などに時間がかかるため、予定がわかった段階ですぐに相談するのがおすすめです。
3-2.外す範囲を確認する
ワイヤー矯正装置を一時的に外すときは、どの範囲を外すかの確認が必要です。大きく分けて3つのパターンがあります。
- 上の装置のみ外す場合
- 上下ともに外す場合
- 部分的に外す場合
外す範囲によって矯正治療への影響や費用が異なります。
担当の矯正歯科医師と相談し、矯正治療に影響を与えない範囲で一時的に装置を外せるよう前もって計画を立てましょう。また、部分的に外した場合の後戻りへの対策も考慮する必要があります。
3-3.費用が発生する
ワイヤー矯正装置を取り外す場合は、「10,000〜50,000円」程度の費用が発生するケースが一般的です。取り外し費用や再装着費用、外している間歯が動ないようにするためのマウスピース作成費用等が含まれます。
クリニックによって、歯の本数や外す範囲によって費用が異なるため、事前に確認してください。また、矯正治療は自由診療のため全体の費用が高額になるケースもあるため、事前の予算管理も重要です。
3-4.早めに再装着のスケジュールを立てる
ワイヤー矯正を外したあとは、できるだけ早めに再装着するスケジュールを立てましょう。装置を外している間は歯の矯正は進まないため、再装着が遅れると矯正期間が長くなる場合もあります。
あらかじめ再装着の日程を予約することで、スムーズに治療を再開できます。もし予定後に再装着が可能な場合は、すぐにクリニックに行けるように計画しておくのがおすすめです。
3-5.後戻り防止用のマウスピースを絶対になくさない
矯正装置を外した後は、歯が動かないようにするためのマウスピース(0.75~1.00mmの厚さ)を装着します。このマウスピースを紛失してしまうと、歯が後戻りしてしまい、今までの歯の動きが無駄になってしまいます。
マウスピースを外した後は必ずケースにしまい、なくさないように注意しましょう。。特に飲食店で食事の前に外してティッシュに包んで机の上に置いておくと店員さんにゴミと間違えられて捨てられてしまうため、留意しましょう。
4.ワイヤー矯正装置を取り外す場合の流れ
ワイヤー矯正装置を取り外しする場合の流れを紹介します。
- 歯科医師へ相談する
- 取り外し準備をする
- 矯正装置を取り外しする
- 後戻り防止用マウスピースを装着する
ひとつずつ解説します。
4-1.歯科医師へ相談する
まずは、矯正装置を取り外したい理由や時期を歯科医師に伝え、スケジュールや費用について相談します。取り外しの可否や治療計画に与える影響を確認のうえ、必要な準備や後戻り防止策を立てるのが重要です。
4-2.取り外し準備をする
矯正装置を取り外す前に、後戻り防止用のマウスピースを作成するための型取りをおこないます。型取りには「1週間〜1カ月」程度かかる場合もあり、早めの準備が必要です。
追加の予約が必要なケースを踏まえたうえで、綿密なスケジュール調整が求められます。
4-3.矯正装置を取り外しする
歯科医師による最終確認を経て、専用器具を使って矯正装置を取り外します。前歯は若干の痛みを感じる場合がありますが、迅速に対応されるため時間は短いです。
装置を取り外したあとは、歯の表面に残った接着剤をきれいに除去するクリーニングがおこなわれます。
4-4.後戻り防止用マウスピースを装着する
装置を取り外したあとは、後戻りを防ぐためにマウスピースを装着します。マウスピースは、歯並びを維持するために重要です。
また、マウスピースを装着する際は、使用方法やお手入れについての説明を受けます。
以下の記事では、マウスピースによる後戻りについて詳しく紹介しているため、あわせてご覧ください。
関連記事:マウスピース矯正(インビザライン)は後戻りしやすい?誤解されている理由と予防法を解説
4-5.再装着のスケジュールを立てる
矯正装置を取り外したあと、再装着のためのスケジュールを立てます。再装着日は、生活スタイルや治療計画にもとづいて調整されるため、歯科医師へよく相談してください。
装置を取り外す期間が長引くと治療に影響が出る可能性もあるため、現実的な計画を立てましょう。
5.ワイヤー矯正を一時的に外すのを避ける方法
ワイヤー矯正を一時的に外すのを避ける方法は、以下の3つです。 それぞれ解説します。
5-1.矯正の開始時期を再度検討する
すでに決まっている予定がある場合は、事前に時期を考慮して矯正治療開始日の調整が可能です。予定後に矯正を始めることで、装置を取り外す必要がなくなります。
歯科医師へ相談し、ワイヤー矯正治療の適切な開始時期を決定しましょう。
5-2.矯正期間が短縮できる方法を検討する
ワイヤー矯正の一時的な取り外しを避けるには、以下のような矯正期間を短縮できる治療法の検討も可能です。
- 顎間ゴムの使用
- オルソパルス
- セルフライゲーションブラケット
- 矯正用ミニインプラントによる治療
早めに治療方針を決定し、短期間で歯を矯正することで、大切な予定にも間に合う場合があります。どの治療方法が自分に合っているのか、歯科医師へ相談してください。
5-3.自分で取り外し可能な矯正装置を検討する
インビザラインなどのマウスピース型矯正であれば、装置を自分で取り外すことが可能です。そのため、予定がある際に装置を外すことが容易になります。
また、マウスピース型は装置が目立ちにくく、必要に応じて装置を外したり再装着したりできるため、見た目を気にせず過ごせる点も大きなメリットです。
以下の記事では、マウスピース矯正とワイヤ矯正のどちらが良いのか徹底解説しています。あわせてご覧ください。
関連記事:インビザラインとワイヤー矯正、どっちがいい?おすすめの人の特徴を紹介
6.ワイヤー矯正装置の取り外しにかかる費用・期間
ワイヤー矯正装置の取り外しにかかる費用は、「10,000〜50,000円」程度です。
ワイヤー矯正装置の取り外しにかかる時間は30分程度ですが、院内でマウスピースを作成するのにさらに30分~60分程度かかりますので全体で90分程度かかると思っておくと良いです。
取り外しの事前準備から完了までにかかる期間は「1週間〜1カ月」程度かかります。
7.まとめ
ワイヤー矯正装置は、費用はかかりますが一時的に取り外しできます。また、ワイヤー矯正装置を取り外す際は、後戻り防止用マウスピースの装着が必要となるため、事前に歯科医師との相談が必要です。
もし、結婚式や出産、卒業式や入学式などの特別なライフイベントを控えている方は、早めに矯正歯科を受診してみましょう。
きしもと刈谷矯正歯科クリニックでは、インビザライン矯正をはじめ、部分矯正やマウスピース矯正などの無料相談を随時受け付けております。セカンドオピニオンでのご相談も受け付けておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。