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矯正中の歯磨きの方法とポイント8選!便利グッズも7つご紹介

「矯正装置がついていても虫歯や歯周病を防ぐための正しい歯磨き方法を知りたい」
「矯正中に使いやすい歯ブラシや補助アイテム(タフトブラシ・フロスなど)を知りたい」
矯正をしている方のなかには、上記のようなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
矯正中の歯磨きは、細かい部分を意識して磨くのがポイントです。矯正用の歯ブラシを使用し、歯間ブラシやフロスなど、デンタルグッズを活用するのも効果的です。
そこでこの記事では、矯正中の歯磨きのポイントや便利なデンタルグッズを解説しています。
矯正中の歯磨きを怠るリスクもご紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

目次

1.矯正中の歯磨きが重要な理由

矯正中の歯磨きで虫歯・歯肉炎リスクが高まる理由は、以下の5つです。

  • 矯正装置の周りは磨き残しが発生しやすい
  • 食べ物かすや歯垢が溜まりやすい
  • 虫歯や歯周病を引き起こしやすい
  • 口内炎になりやすい
  • 口臭を発生させやすい

1つずつ解説します。

1-1.矯正装置の周りは磨き残しが発生しやすい

矯正装置の周りは、磨き残しが起きやすい場所です。装置の形が複雑で、歯ブラシの毛先が届きにくい部分が多いためです。
とくに、ブラケットのふちやワイヤーの下などは、汚れがたまりやすい「死角」となります。きちんと磨いたつもりでも、ブラケットのふちやワイヤーの下にプラーク(歯垢)が残りやすいです。
プラークを放置すると、虫歯や歯茎の腫れの原因になります。磨き残しがないように、専用の道具や正しい磨き方を取り入れましょう。

1-2.食べ物のかすや歯垢が溜まりやすい

矯正装置には、食べ物が引っかかりやすいため、食べ物のかすや歯垢がたまりやすいです。とくに、麺類や葉物野菜、パンなどは装置の隙間に入り込みやすく、これらのかすをえさにして、虫歯の原因菌が増殖します。
放っておくと歯の表面が傷んだり、歯茎に炎症が起きたりします。食後はできるだけ早く歯を磨きましょう。

1-3.虫歯や歯周病を引き起こしやすい

矯正中は、虫歯や歯周病になりやすいです。装置の周りは歯ブラシが届きにくく、プラークがたまりやすいため、細菌の増殖につながります。
たまったプラークは酸を出し、歯を溶かして虫歯をつくります。また、歯と歯茎の境目に汚れが残ると、歯茎に炎症が起こりやすいです。
虫歯や歯周病を予防するために、矯正中はより丁寧な歯磨きを心がけましょう。

1-4.口内炎になりやすい

矯正中は、装置の刺激で口内炎ができやすいです。装置が口腔内の粘膜にあたらると、擦れて傷つき、炎症を起こすリスクがあります。とくに、治療を始めたばかりの時期や、ワイヤーを調整した直後は、痛みを感じやすいです。
口内炎ができた際は、「矯正用ワックス」を装置に貼って粘膜を保護すると、痛みがやわらぎます。痛みが強かったり長引いたりする場合は、早めに歯科医師へ相談しましょう。

1-5.口臭を発生させやすい

矯正装置をつけていると、口臭が発生しやすいです。磨き残した食べかすが装置にたまり、細菌が増殖すると、臭いのあるガスが発生するためです。
装置の細かい隙間は市販の歯ブラシだけではなく、矯正専用の歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどを活用して、口臭の原因を取り除きましょう。

2.ワイヤー矯正中の正しい歯磨き方法とポイント8選

矯正中の正しい歯磨き方法とポイントは、以下の8つです。

  • 歯ブラシは鉛筆と同じように持つ
  • 歯ブラシを弱い力で握る
  • 小刻みに歯を磨く
  • ワイヤーの上下を意識して歯を磨く
  • ブラケットの周りを丁寧に磨く
  • 矯正専用の歯ブラシで細かい部分を磨く
  • 歯間ブラシやフロスで歯と歯の間とワイヤーの下を清掃する
  • フッ素入り歯磨き粉や洗口液で虫歯予防をする

1つずつ解説します。

2-1.歯ブラシは鉛筆と同じように持つ

歯ブラシは鉛筆のように軽く持つのがポイントです。強く握ると必要以上に力が入り、歯茎を傷つけたり装置が壊れたりするリスクがあります。鉛筆のように軽く持てば、毛先を細かく動かす操作がしやすいです。

2-2.優しい力で歯を磨く

歯ブラシを優しく握り、歯磨きをするのがポイントです。強い力で擦っても、毛先が寝てしまい、汚れをきちんと落としません。また、歯茎を痛めたり装置にダメージを与えたりするリスクもあります。
歯を磨く強さは、毛先が広がらない力で十分です。矯正装置や歯茎を傷つけず、口腔内の汚れをきちんと落とせるように、優しい力で歯を磨きましょう。

2-3.小刻みに歯を磨く

歯ブラシは小刻みに動かして磨くのがポイントです。
大きく歯ブラシを動かす磨き方では、矯正装置の細かい部分までしっかり磨けません。磨き残しは、虫歯や歯周病、口腔内トラブルを引き起こす原因です。
歯1本ずつを意識し、ブラシの毛先を細く振動させるように磨きましょう。磨き残しの防止につながります。

2-4.ワイヤーの上下を意識して歯を磨く

ワイヤー矯正中は、ワイヤーの上下を丁寧に磨くのが大切です。歯ブラシを歯に対して斜め45度の角度であて、上側と下側の汚れを丁寧に落としましょう。
真横から当てるだけでは、ワイヤーに邪魔されて、毛先が汚れに届きにくいです。歯ブラシを小刻みに動かし、優しく掻き出すように磨けば、装置の隙間の汚れも落としやすくなります。

2-5.ブラケットの周りを丁寧に磨く

ブラケットの周りは、とくに汚れがたまりやすいため、徹底した歯磨きが必要です。これを怠ると、装置を外したときに装着部分だけ白くなったり、跡が残ったりするリスクがあります。
矯正後、歯の見た目を美しく保つためにも、歯ブラシの毛先やヘッドの小さいタフトブラシを使い、ブラケットの四辺をなぞるようにして磨きましょう。

2-6.矯正専用の歯ブラシで細かい部分を磨く

矯正装置の細かい部分には、矯正専用の歯ブラシが効果的です。毛先が小さく尖っているため、通常の歯ブラシでは届かない隙間にしっかり磨けます。鉛筆のように軽く持ち、円を描くように動かすと、ブラケットの側面やワイヤー下の汚れも取りやすいです。
少し手間はかかりますが、虫歯や歯周病を予防し、健康な歯を保つのに効果的です。

2-7.歯間ブラシやフロスで歯と歯の間とワイヤーの下を清掃する

歯と歯の間やワイヤーの下は、歯間ブラシやフロスで丁寧に清掃しましょう。歯間ブラシやフロスを使い、歯ブラシだけでは届かない部分もしっかり清掃してください。
歯間ブラシはワイヤーの下から差し込み、前後に動かして汚れを掻き出します。フロスを使うときは、フロススレッダーを活用すると、ワイヤーの下に通しやすいです。毎日の習慣として取り入れるのが理想的です。

2-8.フッ素入り歯磨き粉や洗口液で虫歯予防をする

虫歯を防ぐには、フッ素入りの歯磨き粉や洗口液の使用が効果的です。フッ素には歯の表面を強くし、酸に溶けにくくする働きがあります。また、初期の虫歯を修復する力もあるため、矯正中のデリケートな歯を守るのに最適です。
フッ素濃度が1450ppmの歯磨き粉を使い、仕上げにフッ素洗口液を使うと、口全体で虫歯予防ができます。
フッ素配合の歯磨きや洗口液を毎日のケアに取り入れて、虫歯リスクを下げましょう。

3.マウスピース矯正中は取り外して歯磨きできる

マウスピース矯正の場合、食事や歯磨きの際に自分で装置を取り外せるため、矯正前と同じように歯を磨けます。ワイヤー矯正のように、装置が邪魔になって磨き残しが増える心配はありません。
ただし、食事のあとは必ず歯を磨き、口腔内を清潔にしてからマウスピースを再装着する必要があります。食べかすが残ったまま装着すると、歯とマウスピースの間に食べかすが密閉され、虫歯や歯周病の原因になります。
また、装置自体の洗浄も忘れないようにしてください。

4.矯正中の歯磨きにおすすめな便利グッズ7選

矯正中の歯磨きにおすすめな便利グッズは、以下の7つです。

  • 矯正用歯ブラシ・タフトブラシ
  • 歯間ブラシ
  • デンタルフロスとフロススレッダー
  • ウォーターフロス(ジェットウォッシャー)
  • フッ素濃度の高い歯磨き粉・洗口液
  • 歯垢染色液(染め出し液)
  • デンタルミラー(手鏡)

それぞれ詳しく見ていきましょう。

4-1.矯正用歯ブラシ・タフトブラシ

矯正中は「矯正用歯ブラシ」と「タフトブラシ」を併用するのがおすすめです。矯正用歯ブラシは、ブラシ部分のかたちがU字や山型のもの、ブラシ列が2列のものがあり、ブラケットの上下が磨きやすい形になっています。
一方、タフトブラシは毛先が小さく尖っていて、装置の隙間や側面など細かい部分の清掃に最適です。
矯正用歯ブラシとタフトブラシを併用し、磨き残しを防ぎましょう。

4-2.歯間ブラシ

歯間ブラシは、歯と歯の間だけでなく、ワイヤーの下の清掃にも効果的です。細いブラシ部分をワイヤーの下に差し込み、歯の側面や矯正装置に残ったプラークをしっかり取り除けます。
サイズが合っていないと歯茎を傷つけてしまうため、自分の口に合った太さの歯間ブラシを選びましょう。

4-3.デンタルフロスとフロススレッダー

ワイヤー矯正中でも、フロスとフロススレッダーを使えば歯と歯の間の汚れを落としやすいです。フロススレッダーにフロスを通し、ワイヤーの下にくぐらせれば、狭い隙間にも届きます。あとは歯の側面に沿って、上下に動かして磨くだけです。
やや手間はかかりますが、虫歯や歯茎の炎症を予防するのに効果的です。

4-4.ウォーターフロス(ジェットウォッシャー)

ウォーターフロスは、水の勢いで汚れを洗い流す口腔洗浄器です。ワイヤーの隙間や、ブラケットに絡んだ食べかすなどを除去するのに効果的です。歯茎にやさしく、痛みを感じにくいのも特徴です。
ただし、粘り気のあるプラークまでは取り除けないため、歯ブラシと併用する必要があります。補助的な清掃道具として取り入れましょう。

4-5.フッ素濃度の高い歯磨き粉・洗口液

虫歯を予防するためには、フッ素濃度の高い歯磨き粉や洗口液の使用が効果的です。フッ素には歯を強くし、虫歯の進行を防ぐ働きがあります。とくに1450ppmの高濃度フッ素入り歯磨き粉は、矯正中のデリケートな歯におすすめです。
仕上げにフッ素洗口液を使えば、ブラシが届きにくい装置の隙間にも成分が届き、口全体の虫歯リスクを下げるのに役立ちます。

4-6.歯垢染色液(染め出し液)

歯垢染色液は、磨き残しを目で確認できる便利なアイテムです。使用方法は、歯磨きをしたあとの歯に、歯垢染色液を十分に付着させた綿棒を、歯全体に軽く押しあてます。1〜2回うがいをしたあとは鏡で染まった箇所を確認します。染まった部分は磨き残しであるため、染色部分を落とすようにブラッシングをしてください。
唇が歯垢染色液で染まるのを防ぐために、使用前はリップクリームやワセリンを塗布するのがおすすめです。
週に1回歯垢染色液で磨き残しがないかチェックし、歯磨きの質を高めましょう。

4-7.デンタルミラー(手鏡)

磨き残しを確認するには、デンタルミラーや手鏡の使用が効果的です。歯の裏側や奥歯、矯正装置の周囲などは目視しにくいため、鏡を使ってしっかりチェックする必要があります。
小さなデンタルミラーなら、細かい部分まで確認しやすいです。また、手鏡と洗面台の鏡を組み合わせた場合、さまざまな角度から口腔内を見られます。「見ながら磨く」ことが、磨き残しを防ぐうえで大切です。

5.矯正中の歯磨きに関するよくある質問(Q&A)

以下は、矯正中の歯磨きに関するよくある質問(Q&A)です。

  • Q1.歯磨きは1日何回、どのタイミングですべき?
  • Q2.歯磨きのときに出血しても磨き続けて大丈夫?
  • Q3.電動歯ブラシは使ってもいい?
  • Q4.子どもの矯正,親が仕上げ磨きで気をつけることは?

1問ずつ答えていきます。

5-1.Q1.歯磨きは1日何回、どのタイミングですべき?

矯正中の歯磨きは、朝昼晩と毎食後の1日5回おこないましょう。食べたらすぐに磨く習慣をつけるのが理想的です。装置に食べかすが残ると、虫歯や歯肉炎の原因になります。
携帯用歯磨きを持ち運べば、外出先でも歯磨きができます。外出先で磨けない場合、最低限の処置として、水でしっかりうがいしましょう。

5-2.Q2.歯磨きのときに出血しても磨き続けて大丈夫?

優しく磨き続けるのが正しい対応です。出血が続く場合、歯肉炎を起こしている恐れがあるため、歯科医師へご相談ください。歯科医師に正しい歯磨き方法を教えてもらい、虫歯や歯肉炎の再発に努めましょう。

5-3.Q3.電動歯ブラシは使ってもいい?

矯正中でも電動歯ブラシは使えますが、使い方に注意が必要です。正しく使えば、手磨きよりも効率的にプラークを除去できる場合があります。
ただし、電動歯ブラシを強く押しつけると装置を傷つける恐れがあるため、軽く当てて磨くのがポイントです。
使用する電動歯ブラシは、小さなヘッドや柔らかい毛を選びましょう。

5-4.Q4.子どもの矯正、親が仕上げ磨きで気をつけることは?

子どもの矯正中は、親による仕上げ磨きが重要です。自分では見えにくい装置の隙間や奥歯を、明るい場所でしっかりチェックしてあげましょう。とくにタフトブラシを使って、細かい部分を優しく磨くのがおすすめです。歯垢染色液で磨き残しを見える化すれば、親子で正しい歯磨きを学べます。

6.まとめ

矯正治療中の歯磨きは、矯正装置の周りや歯と歯の間、歯と歯茎の間など細かい部分も優しく磨くのがポイントです。
この記事で解説した便利なデンタルグッズと歯磨きのポイントを参考に、毎日の丁寧なセルフケアを習慣にしましょう。
ご不明な点や不安な点は、自己判断せずにお気軽に歯科医師へご相談ください。
きしもと刈谷矯正歯科クリニックでは、ワイヤー矯正やインビザラインによるマウスピース矯正の無料相談を随時受け付けております。セカンドオピニオンでのご相談も受け付けておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

岸本 雅吉

監修者情報理事長 歯科医師(歯学博士)
岸本 雅吉

一生を左右する矯正治療だから、真剣になって欲しい、そして矯正するのであればすべての方に健康で幸せになって欲しいと考えております。
当院へご相談いただいた方が、一生モノの歯並びを手に入れられるように最善を尽くします。

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