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矯正歯科は途中で変えられる?追加費用や返金についても解説

「通っている矯正歯科に不満があり、治療途中に歯医者を変えたいけど、矯正歯科を途中で変えることってできるの?」
「引っ越しや結婚などの生活スタイルの変化によって、矯正歯科を途中で変えた場合の費用ってどうなる?」
上記のお悩みを抱えている方の中には、矯正歯科を途中で変えたいけど可能なのか、返金や追加費用はあるのか、分からない方も多いのではないでしょうか。
矯正歯科を途中で変えることは可能ですが、治療の進行状況に合わせて返金してくれることもあれば、返金が難しいとされるケースもあります。
この記事では「矯正歯科を途中で変えることはできるのか、その際の返金対応や追加費用について」解説します。
矯正歯科を途中で変えるリスクや転院先を選ぶ際のポイントも解説しているため、ぜひ最後までご覧ください。

1.矯正歯科を途中で変えることはできるのか?

矯正治療が途中でも、矯正歯科を途中で変えることはできます。
ただし、矯正歯科を途中で変えることで様々なリスクが伴うため、基本的には矯正治療を開始した矯正歯科で治療を進めるのが望ましいです。

2.矯正歯科を途中で変えた場合の費用はどうなる?

患者様の諸事情で矯正歯科を途中で変えた場合、治療の進行状況に応じて治療費の一部が返金されることもあれば、契約内容や矯正方法によっては返金が難しい場合もあります。
治療状況や矯正歯科の方針によって返金対応が異なるため、詳細は現在通っている矯正歯科にお問い合わせください。
返金される場合やされない場合、さらには追加費用の発生について以下の項目で詳しく解説します。

  • 全額返金は難しい
  • 治療の進行状況に応じた金額が返金される可能性がある
  • マウスピース矯正での返金は難しい
  • 転院をする際に追加費用が発生する

1つずつ解説します。

2-1.基本的に全額返金は難しい

患者様の諸事情で矯正歯科を途中で変える場合、基本的に全額返金は難しいです。
矯正歯科に責任がない場合、患者様はすでに提供された治療分の費用を支払う必要があり、一般的に治療の進行状況に応じた費用のみが返金されます。
ただし、矯正歯科側に責任がある場合は、費用が全額返金される可能性もあるため、消費者センター、医療安全相談センター、弁護士など、お早めにご相談ください。

2-2.治療の進行状況に応じた金額が返金される可能性がある

返金割合は矯正歯科によって異なりますが、公共社団法人日本臨床矯正歯科医会では以下の規定が設けられています。
以下の返金金額の目安は、永久歯列期のマルチブラケット装置による治療かつ、すでに全額入金となっている患者様が対象です。

  • 全歯の整列:約60~70%
  • 犬歯の移動:約40~60%
  • 前歯の空隙閉鎖:約30~40%
  • 仕上げ:約20~30%
  • 保定:0~約5%

出典元:公益社団法人日本臨床矯正歯科医会

2-3.マウスピース矯正での返金は難しい

ワイヤー矯正では治療の進行状況に応じた費用が返金される可能性がある一方で、マウスピース矯正の場合は返金対応自体が難しいです。
マウスピース矯正は使用するマウスピースを事前に作成するため、患者様はすでに作成されたマウスピースの費用を支払わなければなりません。
そのため、返金を求めても費用が戻ってくる可能性は極めて低いです。

2-4.転院をする際に追加費用が発生する

矯正治療の途中で矯正歯科を変える場合、転院時に追加費用が発生します。矯正治療は基本的に自由診療であるため、検査費用は保険適用外です。
具体的には以下の2つに追加費用が発生する可能性があります。

  • 書類の作成費用(新しい矯正歯科の紹介状・継続治療依頼書・転院資料)
  • 転院先での検査費用や診断料

以上の追加発生が発生することから、矯正治療にかかる費用が高くなるリスクがあります。

3.矯正歯科を変えたいと考える理由

矯正治療の途中で矯正歯科を変えたいと考えるよくある理由は、主に以下の4つです。

  • 転校・転勤による引っ越し
  • 就職や結婚によるライフスタイルの変化
  • 留学
  • 歯科医師への不信感や不満

1つずつご紹介します。

3-1.転校・転勤による引っ越し

転校や転勤などで住居が変わり通院が難しい距離になってしまう場合、転院せざるを得なくなります。
矯正治療の期間として全体矯正では約1年~3年、部分矯正では約2ヵ月~1年、歯並びを安定させる保定期間でもそれぞれ同程度の期間が必要です。
また、矯正治療中は少なくとも約1ヵ月~3ヵ月に1回は通院する必要があるため、引っ越しの可能性が出てきた場合は、早めに歯科医師へ相談し、転院の手続きをスムーズにおこなえるようにすることが大切です。

3-2.就職や結婚などによるライフスタイルの変化

就職、結婚、学業でライフスタイルが変わり、今までと同じ診療時間での通院が難しくなることがあります。
ライフスタイルが変化したときは、通院可能日が少なくなることで治療がスムーズに進まず、歯並びや噛み合わせに悪影響を与えてしまう恐れも。
ライフスタイルが変化したときは、同じ矯正歯科で治療するよりも、通いやすい矯正歯科に転院したほうが、スムーズに治療ができる可能性が高いです。早めに担当医へ相談してみましょう。

3-3.留学

留学で通院が難しくなる場合、留学先でも治療を進めるかどうかを決めなければなりません。
以下に、留学しても矯正治療を続ける場合の主な対応方法をまとめました。

◇短期留学(約1ヵ月~1年未満)

  • ワイヤー矯正:矯正装置は現状のままで、帰国時に治療を再開する
  • マウスピース矯正:マウスピース矯正に切り替えたり、保定装置で固定したりして歯の後戻りを防ぐ

◇長期留学(1年以上)

  • ワイヤー矯正:口腔内が傷つくのを防ぐため、矯正装置を外してから留学をする。帰国後に再開するか、現地で治療を引き継いでくれる矯正歯科を探す
  • マウスピース矯正:定期的に型取りをする場合は、中断して保定装置を使用する。最初の型取りでまとめてマウスピースを作製する場合は、留学先でも矯正治療を継続できる

治療の進行状況や歯並びの状態、矯正歯科によっても対応が異なります。
留学を検討している際は、お早めに歯科医師にご相談ください。

3-4.歯科医師への不信感や不満

歯科医師に対する不信感や不満が原因で、転院を考える患者様も少なくありません。
治療に関する説明が不十分であったり、治療の効果が実感できなかったりすると患者様の不信感や不満に繋がります。
矯正治療を成功させるために、より信頼できる矯正歯科への転院はよくあるケースです。

4.矯正歯科を途中で変えるリスク

矯正治療の途中で矯正歯科を変える際、主に以下の4つのようなリスクが伴います。

  • 治療が長引く
  • 虫歯や歯周病のリスクが高まる
  • 保定期間でも後戻りのリスクがある
  • 治療費がかさむ

1つずつ解説します。

4-1.治療が長引く

矯正歯科を途中で変え、転院先で矯正治療をおこなうのに時間が空いてしまうと治療が長引く恐れがあります。
転院先がなかなか見つからず治療の中断期間が長引くと、口内環境が変化してしまうことがあるため、矯正治療が完了するのに時間がかかってしまうのです。
治療期間を短くするためにも、ご自身のニーズを満たす転院先を事前に見つけておくことが大切です。

4-2.虫歯や歯周病のリスクが高まる

転院に時間がかかり口腔内や矯正装置のメンテナンスを怠ると、虫歯や歯周病のリスクを高めます。
矯正装置が口腔内にあることで、毎日歯磨きをしていても磨き残しが発生しやすいため、メンテナンスが中断されてしまうと、虫歯や歯周病が進行してしまうのです。虫歯や歯周病の進行は、治療の長期化にも繋がります。
転院先をあらかじめ決めておき矯正治療の中断期間を短くする、歯間ブラシやデンタルフロス、矯正専用歯ブラシを活用して歯磨きするなど、虫歯や歯周病のリスクを下げることが大切です。

4-3.保定期間でも後戻りのリスクがある

転院によって矯正治療を中断し、歯並びが固定されないまま放置されてしまうと、たとえ保定期間であっても歯が後戻りする原因になります。
保定期間とは、矯正治療で整えた歯並びを維持するために矯正装置を外し、保定装置を装着して歯を固定する期間のことです。
保定期間は矯正治療の最終段階であり矯正装置が外れるため、転院で矯正治療を中断してもあまり問題はないと油断しがちです。ただし、保定期間中のメンテナンスは、歯の後戻りを防ぐためには欠かせません。
保定期間中の転院であっても、保定装置の装着やメンテナンスをおこなり、転院先でもきちんと治療を継続しましょう。

4-4.治療費がかさむ

矯正治療の途中で矯正歯科を変える場合は、治療費がかさむ恐れがあります。
前述にもある通り、書類の作成費用や転院先での検査費用など、追加費用が発生するためです。
通院している矯正歯科からの返金金額や転院先で矯正にかかる費用を考慮したとしても、想定以上に治療費がかかってしまう可能性があります。

5.矯正歯科を途中で変える際にするべきこと

矯正治療の途中で矯正歯科を変える際にするべきことは、主に以下の3つです。

  • 担当の歯科医師に早めに相談する
  • 転院に必要な書類を準備する
  • 転院先の歯科医院を決める

1つずつ解説します。

5-1.担当の歯科医師に早めに相談する

引っ越しやライフスタイルの変化、歯科医師への不信感や不満など、転院の可能性が少しでもある場合は早めに担当の歯科医師にご相談ください。
早めに相談することで、歯科医師から今後の流れや転院の注意点などを教えてもらえます。引き継ぎ資料の作成に時間がかかるため、転院が必要と分かった際は早めに相談することが大切です。

5-2.転院に必要な書類を準備する

転院をする際は、引き継ぎのために主に以下の5つの情報が必要になります。

  • 治療当初の資料(頭部X線規格写真、パノラマX線写真等のレントゲン画像、顔面写真・口腔内写真、上下歯列の石膏模型)
  • 治療当初の診断内容、治療費の契約内容
  • 実際の治療内容(どのような治療が行われたか、また用いられた歯科矯正装置)
  • 実際に支払われた治療費
  • 転医に際して清算された治療費

出典元:公益社団法人日本臨床矯正歯科医会

転院先を紹介してもらった場合、現在通っている矯正歯科からの紹介状も必要です。
以上の情報が記載された書類はもちろん、転院先から求められるものがあれば準備するようにしてください。

5-3.転院先の歯科医院を決める

転院先の歯科医院を事前に決めておくことで、前述にもある矯正治療の中断で生じるリスクを防げる可能性があります。その結果、転院先での治療をスムーズにおこなうことが可能です。
転院先での矯正治療で後悔しないためにも、転院先の矯正歯科を選ぶ際のポイントを押さえておきましょう。

6.転院先を選ぶ際のポイント

転院先を選ぶ際のポイントは、主に以下の3つです。

  • 同じ治療を継続して受けられるか
  • 受け入れ体制は整っているか
  • 豊富な実績と口コミがあるか

1つずつ解説します。

6-1.同じ治療を継続して受けられるか

矯正歯科の転院をする際に確認すべきポイントは、転院先でも同じ治療を継続して受けられるかという点です。
矯正治療にも様々な方法があり、矯正歯科によっては同じ治療を受けられないこともあります。
矯正方法が変わってしまう場合、一から治療計画を立て直し、再び矯正装置を作製しなければなりません。
治療の長期化や治療費がかさむ原因になるため、これまでと同じ治療を受けられる転院先を選ぶのがポイントです。

6-2.受け入れ体制は整っているか

矯正歯科の転院をする際には、転院先の受け入れ体制が整っているか確認しましょう。
矯正治療は長期間にわたるため、治療の途中で転院するケースは珍しくありません。
矯正歯科の中には転院先としての経験が多く、他院からの受け入れを歓迎している矯正歯科も多くあります。
ホームページで転院の受け入れについて紹介している矯正歯科もあるため、転居先周辺で受け入れ体制が整っているか矯正歯科があるか事前に確認しておきましょう。
転院についてお問い合わせフォームや電話などで相談した際、転院の流れを丁寧に説明してもらえる矯正歯科だと安心です。

6-3.豊富な実績と口コミ

転院先の症例数の多さや口コミを、しっかり確認することが大切です。
矯正治療は専門性が高い治療であり、矯正歯科ごとに技術力や対応力に差があります。
矯正治療で失敗しないためにも、豊富な実績を持つ矯正歯科で治療をおこなうのが安心です。
ホームページの症例写真や患者様からの口コミを参考に転院先を選びましょう。
また、通院中の矯正歯科で転院したい旨を相談した際に、転院先を紹介してもらえる場合があります。
通院中からの紹介では、前述にもある同じ治療を継続して受けられるか、受け入れ体制は整っているかという2つのポイントがきちんと押さえられていることが多いため、紹介してもらった転院先で治療を受けるのが安心です。

7.まとめ

矯正歯科を治療の途中で変えることは可能ですが、返金対応や追加費用の発生においては注意が必要です。
また、転院に必要な書類の作成には時間がかかり、治療の中断が続くことで治療の長期化や虫歯・歯周病の進行といったリスクがあります。
転院先を選ぶ際は、豊富な実績や口コミはもちろん、受け入れ体制が十分に整った環境で同じ治療を継続できるかを確認することも大切です。
転院が必要になった場合は早めに担当の歯科医師に相談し、転院先を事前にしっかり決めておきましょう。
きしもと刈谷矯正歯科クリニックでは、ワイヤー矯正やインビザラインによるマウスピース矯正の無料相談を随時受け付けております。セカンドオピニオンでのご相談も受け付けておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

岸本 雅吉

監修者情報理事長 歯科医師(歯学博士)
岸本 雅吉

一生を左右する矯正治療だから、真剣になって欲しい、そして矯正するのであればすべての方に健康で幸せになって欲しいと考えております。
当院へご相談いただいた方が、一生モノの歯並びを手に入れられるように最善を尽くします。

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