
理想のEラインや美しい横顔を手に入れたい一方で、「矯正をしたら老けて見えるようになった」というネットの書き込みを見て不安になっていませんか?
歯列矯正そのものが老け顔の原因になるわけではありません。歯列矯正で老け顔にならないためには、抜歯の有無や口元の後退量を、骨格や軟組織の厚みに合わせて精密にシミュレーションするのが大切です。
この記事では、歯列矯正中に老け顔になったと感じる原因や、歯列矯正の失敗や老け顔にならないための対策を解説します。歯列矯正で老け顔になった・失敗したと感じた場合の対処法もご紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。
1.歯列矯正中に老け顔になったと感じる原因

歯列矯正で老けて見えるのは、お口周りのボリュームや筋肉の使いかたが変わるのが原因です。ここでは歯列矯正中に老け顔になったと感じる原因を詳しく解説します。
- 抜歯矯正で口元が下がりすぎてほうれい線が目立つ
- 噛み合わせの変化で頬の筋肉が落ちコケて見える
- 矯正装置の痛みによる食事制限で顔の脂肪が減少する
- 咀臓回数の減少や痛みで表情筋が衰え肌がたるむ
- 口元が後退したことで鼻の下が相対的に長く見える
- 歯列の収縮により唇のボリュームが減り薄くなる
ひとつずつ見ていきましょう。
1-1.抜歯矯正で口元が下がりすぎてほうれい線が目立つ
抜歯矯正で歯をうしろに下げすぎると、皮膚の支えがなくなってほうれい線が目立ちやすくなります。これは、今までお口を内側から押し広げていた歯が抜歯によってなくなるのが原因です。とくに年齢とともに肌の弾力が落ちている場合は、ほうれい線に目立ちやすさを感じやすいです。
抜歯矯正によるほうれい線の目立ちやすさを回避するために、治療計画を立てる段階で、歯科医師に歯を下げすぎないように調整してほしい旨を伝えましょう。
1-2.噛み合わせの変化で頬の筋肉が落ちコケて見える
頬がコケて老けて見えるのは、噛み合わせが変わって噛むための筋肉である咬筋が一時的に痩せるのが原因です。歯列矯正中は歯が動くため、今まで通りに奥歯でしっかり噛めない時期があります。筋肉を使わなくなると厚みが減り、頬が痩せて老けた印象を与える場合があります。
治療が進んでしっかり噛めるようになると、徐々に回復する場合もあるため、歯列矯正後に様子を見ましょう。
1-3.矯正装置の痛みによる食事制限で顔の脂肪が減少する
矯正装置の痛みで食事が思うようにとれないと、体重と一緒に顔の脂肪も減り、老けて見える場合があります。調整後の数日間はお粥やスープなどの柔らかいものしか食べられないため、摂取カロリーが減り、お顔の脂肪も落ちやすいです。とくに30代以降は、お顔の脂肪が減ると老け顔に見える原因になります。
歯列矯正後の老け顔を防ぐためにも、栄養バランスに気をつけて、極端な体重減少を防ぐ工夫をしましょう。
1-4.咀嚼回数の減少や痛みで表情筋が衰え肌がたるむ
噛む回数が減って表情筋が衰えると、お肌を支える力が弱まってたるみにつながります。
歯列矯正中は痛みや違和感を避けるために、無意識のうちにお口周りを動かさないように過ごす傾向があり、顔の筋肉が衰えるため、お肌にハリがなくなるのです。このたるみが原因で、年齢よりも上に見られやすくなります。
日常的にあいうえお体操や表情筋トレーニングをおこない、意識して筋肉を動かすようにしてください。
1-5.口元が後退したことで鼻の下が相対的に長く見える
口元を大きくうしろに下げると、鼻の下から唇までの距離が相対的に長く見えやすくなります。これは、お口の角度や突出感が減るのが原因で起きる視覚的な変化です。
鼻の下が長い顔立ちは、一般的に老けた印象を与えやすく、とくに鼻の下がもともと長い方の場合は、口元の下げすぎに注意した治療計画が大切です。
1-6.歯列の収縮により唇のボリュームが減り薄くなる
歯並びの幅が狭くなったり歯が内側に入ったりすると、唇のボリュームが失われて口元が薄く見えます。唇は内側の歯によって支えられているため、土台となる歯並びが変わると口元の見た目も変化します。
唇が薄くなると大人びた印象になりますが、人によっては老けて見えやすいです。歯列矯正後にご自身の口元の変化で後悔しないためには、歯科医師とのカウンセリングと精密なシミュレーションが大切です。
関連記事:矯正治療でよくある失敗例とは?失敗の原因や対策・対処法も解説
2.歯列矯正の失敗や老け顔にならないための対策
歯列矯正の失敗や老け顔にならないための対策として、事前のシミュレーションと医師選びが重要です。ここでは、歯列矯正の失敗や老け顔にならないための対策をご紹介します。
- 顔立ちの変化を予測できる精密なシミュレーションをおこなう
- 抜歯の必要性を慎重に検討する
- 矯正治療の実績が豊富で信頼できる専門医を選択する
- カウンセリングで理想のEラインや希望を明確に伝える
- 治療中も表情筋エクササイズを取り入れて口元のハリを保つ
ひとつずつ見ていきましょう。
2-1.顔立ちの変化を予測できる精密なシミュレーションをおこなう
顔立ちの変化を予測できる精密なシミュレーションをおこなうのが、歯列矯正後の老け顔を防ぐ方法です。近年の歯科治療では、3Dスキャナーや専用ソフトを用いて、治療後の横顔やEラインを画面上で確認できます。骨格の動きと唇の引っ込み具合を数値化すると、自分の顔がどう変わるのか具体的にイメージできるでしょう。
精密な事前のシミュレーションをおこなうと、理想の姿とのギャップを最小限に抑えられます。
2-2.抜歯の必要性を慎重に検討する
抜歯の必要性を慎重に検討するのが、頬のこけや口元の過度な後退を防ぐポイントです。無理に抜歯をおこなうと、歯がうしろに下がりすぎて口周りのボリュームが失われ、老けた印象になる場合があります。
一方で、抜歯をしないと歯並びが綺麗に収まらないリスクもあるため、総合的な判断が必要です。自分の骨格に合った適切な本数や位置を相談するのが、健康で若々しい表情を守るのにつながります。
2-3.矯正治療の実績が豊富で信頼できる専門医を選択する
矯正治療の実績が豊富で信頼できる専門医を選択するのが、失敗やトラブルを避けるポイントです。専門的な知識を持つ医師は、歯の移動だけでなく、筋肉の動きや顔全体の美しさまで考慮してくれます。Webサイトで症例写真を確認し、自分と似たケースの成功例があるかチェックしてみましょう。
また、カウンセリングでコミュニケーションがスムーズにおこなえて、メリットだけでなくリスクも話してくれる歯科医師に任せるのが安心です。
2-4.カウンセリングで理想のEラインや希望を明確に伝える
カウンセリングで理想のEラインや希望を明確に伝えると、満足度の高い結果を得られる場合があります。言葉だけで伝えるのが難しい場合は、理想とする有名人の写真を用意するのもおすすめです。
歯科医師とゴールを共有すると、治療方針のズレがなくなり、思わぬ顔立ちの変化に後悔するリスクも減ります。どのような些細な悩みでも遠慮なく相談し、納得したうえで治療を開始しましょう。
2-5.治療中も表情筋エクササイズを取り入れて口元のハリを保つ
治療中も表情筋エクササイズを取り入れて口元のハリを保つのが、皮膚のたるみを防ぐのに役立ちます。歯列矯正中は装置の違和感から口を動かす機会が減り、筋肉が衰えて老けて見えやすいです。
あいうえお体操で積極的に口周りを動かすと、血行が良くなり、顔立ちの若々しさを維持できる効果が期待できます。矯正装置を外した後の自分に自信を持つためにも、おうちでのケアをコツコツとおこなうのが大切です。
関連記事:歯列矯正で後悔する理由 | 後悔をしないための対策・注意点もご紹介
3.歯列矯正で老け顔になった・失敗したと感じた場合の対処法
歯列矯正後に老け顔になったと感じた場合、まずは歯科医師へご相談ください。放置するともとに戻すのが難しくなるため、早めのアクションが必要です。
ここでは、歯列矯正で老け顔になった・失敗したと感じた場合の対処法をご紹介します。
- 担当医に相談し歯の移動量や噛み合わせの再調整を検討する
- 表情筋トレーニングやマッサージで口元のハリを呼び戻す
- セカンドオピニオンを活用する
- 矯正終了後の保定期間を経て顔立ちが馴染むまで経過を見る
- どうしても改善しない場合は再治療や自由診療のリカバリーを検討する
ひとつずつ解説します。
3-1.担当医に相談し歯の移動量や噛み合わせの再調整を検討する
歯列矯正で老け顔になった・失敗したと感じた場合は、現在の担当医に不安を伝え、歯を動かす量や噛み合わせを調整してもらいましょう。細かな再調整をおこなうと、顔の印象が改善される場合があります。自分の理想と実際の変化にズレがないか、再度レントゲン写真をもとに話し合ってください。
歯科医師も患者様の満足度を大切に考えているため、正直な気持ちを話すのが大切です。
3-2.表情筋トレーニングやマッサージで口元のハリを呼び戻す
歯列矯正による顔の変化をカバーするには、表情筋を鍛えるトレーニングやマッサージをおこなうのが効果的です。毎日のセルフケアを継続すると、少しずつ若々しい印象に近づける場合があります。
筋肉の衰えが老け顔に見える原因の場合、トレーニングやマッサージなどの努力次第で見た目の変化が期待できるでしょう。
3-3.セカンドオピニオンを活用する
担当医の説明に納得いかないのが、歯列矯正で老け顔になった・失敗した理由の場合、別の歯科医院でセカンドオピニオンを受けるのがおすすめです。違う視点から診断してもらうと、今の治療が正しいのか、ほかに解決策があるのかが明確になります。
他院でのカウンセリングを受ける際は、今の不満点を具体的に伝えましょう。
3-4.矯正終了後の保定期間を経て顔立ちが馴染むまで経過を見る
歯列矯正直後の違和感は、保定期間中に数カ月かけて顔立ちが馴染むのを待つのもひとつの手です。時間が経過してリテーナーを使い続けるうちに、自然な口元に戻る場合もあります。
焦って再治療を急ぐ前に、少し期間を置いて様子を見るのも大切です。
3-5.どうしても改善しない場合は再治療や自由診療のリカバリーを検討する
あらゆる対策をしても改善しない場合は、再治療やヒアルロン酸注入などのリカバリーを検討しましょう。どうしても口元の引っ込みが気になる場合、再矯正をおこなって歯の位置を微調整する治療法があります。また、頬のこけに対しては、美容皮膚科や整形外科などを組み合わせるのも効果的です。
自由診療のリカバリーは費用や期間はさらにかかりますが、自分を好きになれる方法を、前向きに探すのが大切です。
4.まとめ
歯列矯正で老け顔になるのを防ぐには、事前のカウンセリングで顔立ちの変化を確認するのが大切です。1人ひとりの骨格に合わせた治療計画を立てると、失敗や老け顔などのリスクを減らせます。
抜歯を伴う場合は、口元が下がりすぎないよう細かな調整をおこなうのが重要です。万が一の際は、セカンドオピニオンを活用して、納得できる歯科医院を選びましょう。
当院では、単に歯を綺麗に並べるだけでなく、お顔全体のバランスを見据えた歯列矯正をおこなっています。「ネットの情報で不安が膨らんでしまった」という方も、お気軽にご相談ください。