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インビザライン矯正中にお酒は飲んでいいの?飲み方や注意点を解説


「インビザライン矯正中にお酒を飲んでも大丈夫なのか」と気になっていませんか?インビザライン治療中にお酒を飲むとなると、


「マウスピースに影響はないのか?」

「矯正効果に悪影響はないのか?」


と、不安に思う方も多いのではないでしょうか。

結論、インビザライン矯正中でも、注意して飲めばお酒を楽しむことは可能です。そこで今回の記事では、以下の内容を解説していきます。


  • インビザライン矯正中に飲酒するときの注意事項
  • インビザライン矯正で注意したいお酒の種類
  • インビザライン矯正中に飲み会を乗り切るテクニック

この記事を読むことで、インビザライン矯正中のお酒の飲み方について正しい知識を理解し、適切な対処法を実践できるようになります。インビザライン矯正中にお酒を飲む機会がある方は、ぜひ参考にしてください。


1.インビザライン矯正中でもお酒は飲めるの?

インビザライン矯正中でも、注意して飲めばお酒を楽しむことは可能です。

しかし、飲み方によっては矯正効果に影響を与える可能性もあります。


2.インビザライン矯正中にお酒を飲むリスク

インビザライン矯正中にお酒を飲む際には、以下の3つのリスクがあります。


  • 色素の濃いお酒によってマウスピースが着色する
  • 飲酒時の不注意でマウスピースが破損する
  • 適切な口腔ケアを怠ると虫歯になる可能性が高まる

それぞれのリスクについて、詳しく見ていきましょう。


2-1.色素の濃いお酒によって着色する

赤ワインやウイスキーなどの色の濃いお酒を飲むと、マウスピースに着色してしまう可能性があります。

着色したマウスピースは見た目が悪くなるだけでなく、口臭の原因にもなりかねません。

さらに、着色がひどい場合は新しいマウスピースに交換する必要があり、治療費用が増える可能性も出てくるでしょう。


2-2.マウスピースが破損する

お酒を飲んでいる間にマウスピースが破損するリスクもあります。

酔っぱらって乱暴に扱ったり、熱いお酒を飲んだりすると、マウスピースが変形したり割れたりすることがあるためです。

また、硬いおつまみを食べる際に、うっかりマウスピースを装着したまま噛んでしまい、破損させる可能性もあります。


2-3.虫歯になる

お酒には糖分が含まれていることが多く、歯の表面に付着すると虫歯の原因になります。

特に、マウスピースを装着したままお酒を飲むと、糖分が歯とマウスピースの間に閉じ込められてしまい、虫歯になりやすいのです。

虫歯ができてしまうと、治療期間が延びたり、余計な治療費がかかったりする可能性があります。また、虫歯の痛みで矯正治療に集中できなくなることも考えられます。


3.インビザライン矯正で注意したいお酒の種類

インビザライン矯正中は、特に注意が必要なお酒の種類が3つあります。


  • 色の濃いお酒
  • 糖分の多いお酒
  • 温度の高いお酒

それぞれのお酒がどのような影響を与えるのか、詳しく解説します。


3-1.色の濃いお酒

赤ワインやウイスキーなど、色の濃いお酒はマウスピースを着色させる危険性が高いです。

着色したマウスピースは目立ちやすく、インビザラインの「目立たない矯正」の利点が損なわれてしまいます。また、着色したマウスピースは細菌が繁殖しやすくなり、口臭の原因にもなります。

色の濃いお酒を飲む時は、必ずマウスピースを外すことが大切です。飲んだ後はしっかりと口をすすぎ、マウスピースを装着する前に歯を磨くことをおすすめします。

透明や薄い色のお酒を選ぶのも一つの対策です。


3-2.糖分の多いお酒

カクテルやリキュールなど、糖分の多いお酒は虫歯のリスクが高くなります。糖分は虫歯の原因となる細菌のエサになるため、歯の表面に長時間付着すると危険です。

特に、マウスピースを装着したまま糖分の多いお酒を飲むと、糖分が歯とマウスピースの間に閉じ込められ、虫歯になるリスクが高くなります。


3-3.温度の高いお酒

熱燗など、温度の高いお酒はマウスピースを変形させる可能性があります。

マウスピースは熱に弱い素材でできているため、高温のお酒に触れると変形してしまう恐れがあるからです。

変形したマウスピースは、正しく歯を動かせなくなるだけでなく、口の中を傷つける可能性もあります。

また温度の高いお酒だけでなく、その他の熱い味噌汁や鍋などにも注意してください。


関連記事:インビザライン装着時に飲める飲み物は?注意すべき飲み物も紹介


4.矯正効果を維持するための飲酒時の注意事項

お酒を飲む際にの注意点は以下の3つです。


  • 飲酒時はマウスピースを外す
  • 装着時間を守る
  • 飲酒後の口腔ケアを徹底する

それぞれの注意点について、詳しく見ていきましょう。


4-1.飲酒時はマウスピースを外す

インビザライン矯正中にお酒を飲む時は、必ずマウスピースを外しましょう。外すことで、色がつきにくくなり壊れる心配も減ります。

外したマウスピースは、マウスピース用のケースに入れておくと清潔を保てます。

マウスピースを外す時は、人目につかないところでするなど、周りへの気遣いも大切です。


4-2.装着時間を守る

インビザライン矯正で歯を矯正するには、1日20〜22時間マウスピースをつけることが必須です。

飲み会などで長時間外す時は、前の日や次の日に少し長めにつけたり、お酒を飲む日を調整したりするなど工夫してみましょう。


関連記事:マウスピース矯正(インビザライン)を1日外すとどんな影響がある?


4-3.飲酒後の口腔ケアを徹底する

お酒を飲んだ後は、歯のお手入れをしっかりすることが大切です。歯のお手入れをさぼると、虫歯の原因になります。

歯磨きや歯間クリーナーを使って、丁寧に歯をきれいにする習慣をつけましょう。マウスピースも洗ってからつけると、より清潔です。


5.インビザラインにやさしいお酒の飲み方

インビザラインへの影響が少ないお酒の飲み方には、2つのポイントがあります。


  • 比較的影響の少ないお酒を選ぶ
  • 適度な飲酒量にする

それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。


5-1.比較的影響の少ないお酒を選ぶ

インビザライン矯正中は、色の薄いお酒や糖分の少ないお酒を選ぶと良いでしょう。

白ワインやビール、ウイスキーやウォッカなどのストレート酒は、比較的影響が少ないとされます。

ただし、アルコール度数の高いお酒は飲みすぎに注意が必要です。

お酒を選ぶ際は、色や糖分だけでなく、アルコール度数にも気を付けましょう。


5-2.適度な飲酒量にする

飲み過ぎに注意することも重要です。適量を守ることで、酔っぱらってマウスピースの装着忘れのリスクを減らせます。

また、お酒を飲む頻度にも気を付けましょう。毎日飲むと、マウスピースを外す時間が増えて矯正効果が落ちる可能性があります。

飲酒する日を週に1〜2回程度に抑えるなど、自分なりのルールを作るのも良いでしょう。


6.インビザライン矯正中に飲み会を乗り切るテクニック

飲み会でインビザライン矯正を続けるためのテクニックが3つあります。


  • マウスピースのケアを怠らない
  • 矯正中であることを周囲に伝える
  • 飲み会中にマウスピースを装着する時間を作る

それぞれのテクニックについて、詳しく解説していきます。


6-1.マウスピースのケアを怠らない

インビザライン矯正中の飲み会を楽しむには、事前の準備が大切です。清潔なマウスピースケースを用意しましょう。携帯用の歯ブラシやマウスウォッシュも役立ちます。

飲み会を楽しみながらも、マウスピースのケアを忘れないことが大切です。飲み会を楽しみつつ、矯正治療も大切にする意識を持ちましょう。


6-2.矯正中であることを周囲に伝える

矯正中であることを周囲に伝えるのは大切です。「歯の矯正中で、食事の時はマウスピースを外す」と簡単に説明するだけで問題ありません。

堂々と説明することで、周囲のサポートも得やすくなります。


6-3.飲み会中にマウスピースを装着する時間を作る

長時間の飲み会では、時々マウスピースを装着する時間を作りましょう。トイレ休憩を利用するのも一つの方法です。

また、水や茶を飲む時にマウスピースを装着するのも良いでしょう。こうした小さな工夫で、長時間の飲み会でも矯正治療との両立が可能です。


7.飲み会後のインビザラインケア

飲み会の後は、インビザラインに関して以下3つのケアが特に重要です。


  • 飲み会後のマウスピースケアをおこなう
  • 念入りな口腔ケアを実施する
  • 装着時間の管理を徹底する

これらのケア方法について、詳しく解説していきます。


7-1.飲み会後のマウスピースケアをおこなう

飲み会後は、マウスピースを丁寧に洗浄しましょう。ぬるま湯と中性洗剤を使うのが効果的です。

また、専用クリーナーを使えば、より確実に汚れを落とせます。ブラシでやさしくこすり、すすいだ後は清潔なタオルで水分を拭き取ってください。

丁寧なケアが、マウスピースを清潔に保ち、口腔内の健康を維持し虫歯や口臭予防の効果を期待できます。


7-2.念入りな口腔ケアを実施する

飲み会後は、通常以上に念入りな口腔ケアが必要です。まず水でよく口をすすぎ、フロスで歯間の汚れを取り除きます。

次に、歯ブラシで丁寧に歯を磨き、舌も忘れずにケアしましょう。こまめな口腔ケアは、インビザライン矯正中の虫歯予防に役立ちます。


7-3.装着時間の管理を徹底する

インビザライン矯正では、1日22時間以上のマウスピース装着が推奨されています。

飲み会で長時間外していた場合、翌日は普段より1-2時間長く装着するなど、失われた時間を取り戻す工夫をしましょう。装着時間を記録するアプリの利用も効果的です。

一時的な乱れがあっても、別の日を利用して修正することで、計画通りの矯正効果を得られます。


8.まとめ

今回は「インビザライン矯正中のお酒の飲み方」について解説しました。インビザライン矯正中でもお酒を楽しめますが、注意点があります。

色の薄いお酒や糖分の少ないものを選び、適度な量を心がけましょう。

また飲み会前後で装着時間を調整したり、飲み会後のマウスピース・口腔内のケアは怠らないようにしたりして、矯正効果を落とさないよう工夫してください。

インビザライン矯正と上手く付き合いながら、健康的な生活を送りましょう。

きしもと刈谷矯正歯科クリニックでは、経験豊富な医師がインビザライン・ワイヤー矯正問わず対応させていただいております。インビザラインやワイヤー矯正をお考えの方は、きしもと刈谷矯正歯科クリニックまでお気軽にご相談ください。

岸本 雅吉

監修者情報理事長 歯科医師(歯学博士)
岸本 雅吉

一生を左右する矯正治療だから、真剣になって欲しい、そして矯正するのであればすべての方に健康で幸せになって欲しいと考えております。
当院へご相談いただいた方が、一生モノの歯並びを手に入れられるように最善を尽くします。